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山子田城(群馬県榛東村) [古城めぐり(群馬)]

DSCN0621.JPG←主郭背後に残る土塁
 山子田城は、桃井城(桃井西城)とも言い、和田義盛と共に滅んだ土屋義清の館であった。後に、足利氏の庶流桃井氏の本拠地となったと考えられている。東方約1.1kmの位置に桃井城(桃井東城)があり、別城一郭の構えを成していたとされる。しかし現在残る遺構は、桃井地衆により戦国時代に築かれたものと推測されている。

 山子田城は、榛名山東の中腹の緩傾斜地に築かれている。城内のほとんどは耕地整理で改変されており、明確な遺構に乏しい。大きな主郭とその東側の南北に長い二ノ郭から構成されていたとされ、主郭と二ノ郭の間には大きな用水路が流れている。明確な遺構は主郭後部(西側)の土塁だけで、南西隅には小さな神社が祀られ、城址解説板が立っている。主郭の東部には「御堀の五輪塔」と呼ばれる古い五輪塔が残っている。主郭の北・西・南の三方は空堀で囲繞されていたようだが、現在はわずかな段差しか残っていない。二ノ郭の南東角には櫓隅の地名が残っていたが、現在は耕地整理で塁線を追うこともできない。かなり残念な状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.439065/138.984121/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


下野国が生んだ足利氏

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タグ:中世平城
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