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有金館(富山県滑川市) [古城めぐり(富山)]

DSCN3475.JPG←館跡付近の現況
 有金館は、堀江城主土肥氏に関係した城館と推測されている。伝承では、土肥美作守の部将宮崎権進が拠り、その後、佐々成政の部将佐々喜右衛門が居住したと言われる。一方、上杉謙信が堀江城を攻撃するための付城として築いたとの説もある。

 有金館は、上市川北岸の平地に築かれていたが、現在は有金新町住宅という住宅団地に変貌しており、遺構は完全に湮滅している。昭和20年代の航空写真を見ると、『日本城郭大系』に載っている地籍図通りの館跡が水田の中に確認できる。それを見ると西と南に空堀が穿たれているが、北辺の塁線はS字に蛇行しており、東辺も一直線の塁線ではない様だ。また北辺・東辺には空堀の跡が見られないので、塁線の段差だけで区画されていたのかもしれない。GoogleMapの航空写真と比較すると、大きく蛇行していた上市川の流路は、河川改修で直線状に作り変えられ、館跡のすぐ東側には国道8号線が通り、周辺の景観は一変している。館跡を示すものも残っておらず、極めて残念な状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.740483/137.341311/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


富山県の歴史 (県史)

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