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寺家新屋敷館(富山県南砺市) [古城めぐり(富山)]

DSCN4211.JPG←土塁
 寺家新屋敷館は、南北朝時代に越中守護であった桃井直常の家臣田中権左衛門貞行の居館であったと伝えられている。或いは、その末孫とも推測される田中太郎兵衛が居住したとも言う。昭和62~3年に行われた発掘調査では、戦国~江戸時代初期にかけても使用されていたことが判明している。

 寺家新屋敷館は、現在神明社の境内となっている。社殿の東側と北側に立派な大土塁がL字型に残っている。現在はあまりわからないが、周囲には空堀跡もあったらしい。西側の土塁は水田化する際にブルドーザーで崩されてしまったらしい。昭和20年代前半の航空写真を見ると、東西に長い長方形の居館であったことがわかるが、西側半分は前述の通り宅地と耕地に変貌してしまっている。残存する遺構が立派なだけに、湮滅が惜しまれる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.590464/136.917340/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


越中中世城郭図面集〈3〉西部(氷見市・高岡市・小矢部市・礪波市・南礪市)・補遺編

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  • 作者: 佐伯 哲也
  • 出版社/メーカー: 桂書房
  • 発売日: 2021/03/14
  • メディア: 大型本


タグ:居館
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