井川城(長野県松本市) [古城めぐり(長野)]
(2007年5月訪城)
井川城は、信濃守護小笠原氏の元々の居館跡である。後に山城である林城を築いて本拠を移した。井川城の歴史は古く、築かれたのは鎌倉末期とも建武の新政の時期とも言われる。小笠原氏は元弘の倒幕戦より一貫して足利尊氏に従い、その功で建武期に信濃守護に補任された。その後、一時期は守護を剥奪されたりもしたが、しぶとく返り咲き、戦国期に甲斐武田氏に信濃を追われるまで守護大名であり続けた。
現在の井川城にはほとんど遺構は無く、わずかに櫓台跡と伝えられている塚が残っているに過ぎない。周囲は畑や住宅地になっているが、堀を成したと考えられる川が周辺を流れていて、わずかにここが居館跡であったことを伝えているかのようである。ちなみにここの地名は、ズバリそのまま「井川城」というのが面白い。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.222413/137.964420/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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