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小磯城(神奈川県大磯町) [古城めぐり(神奈川)]

DSC07894.JPG←堀切らしき地形
 小磯城は、1477年の長尾景春の乱の際、景春の被官越後五郎四郎が立て籠った城と言われている。関東管領山内上杉氏の家宰には白井長尾氏が就いていたが、1473年に長尾景信が亡くなると、山内上杉顕定は家宰に景信の嫡子景春ではなく、景信の弟で惣社長尾氏を継いだ忠景を任じた。これは顕定が白井長尾氏の勢力伸張を警戒したためとされる。これを不満とした景春によって、長尾景春の乱と呼ばれる大乱を招くことになった。この乱の鎮定に活躍したのが扇谷上杉氏の家宰太田道灌で、各地に出陣して豊島氏などの景春方の豪族を破り、この小磯城も太田道灌によって攻め落とされたと伝えられている。
 小磯城は、現在は大磯城山公園となっており、遺構はほとんど認められない。ここは明治時代には財閥三井家の別邸となっていて、その際にも大きく改変されているので、遺構が見られないのも仕方のないところだろう。しかし幾つかの小山が連なった公園内には、1ヶ所堀切と思われる地形も存在し、わずかに城跡らしさを残す部分である。大磯町にあるのに、何故か小磯城という不思議な名前の城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.304531/139.290944/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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