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森岡山楯(山形県尾花沢市) [古城めぐり(山形)]

DSC08132.JPG←ニノ郭群周囲の横堀
 森岡山楯は、歴史不詳の山城である。牛房野川東岸の標高165m、比高60mの独立丘陵である森岡山上に築かれた小規模な山城である。森岡山は瓢箪型の山容で、森岡山楯は二つの峰にまたがって東西2郭から構成されている。三吉神社が鎮座している東郭が二ノ郭で、北東の尾根筋に数段の段曲輪を連ね、ニノ郭南側から段曲輪群東側にかけて横堀を巡らしている。この横堀は一部でクランクして横矢が掛けられている。一方西郭は一段高くなっており、主郭と考えられる。主郭西側にも段曲輪があり、主郭には櫓台が設けられている。主郭とニノ郭の繋ぎの曲輪には南側に虎口があって、その下の横堀に繋がっている。主郭付近の横堀は、南斜面に穿たれているのが主体であるが、北斜面にも一部穿たれている。牛房野楯の出城的な、小規模な城砦であった様だ。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.628094/140.415437/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0


※東北地方では、堀切や畝状竪堀などで防御された完全な山城も「館」と呼ばれますが、関東その他の地方で所謂「館」と称される平地の居館と趣が異なるため、両者を区別する都合上、当ブログでは山城については「楯」の呼称を採用しています。
タグ:中世山城
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