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宿谷氏館(埼玉県毛呂山町) [古城めぐり(埼玉)]

DSC05194.JPG←V字状に切れ込んだ虎口跡
 宿谷氏館は、武蔵七党児玉党に属する宿谷氏の居館である。『新編武蔵風土記稿』によれば、児玉惟行の4男太郎経行の四代の孫、太郎行俊がこの地に入部して、宿谷氏の祖となったと言う。室町時代には、応永の乱で幕府方として大内義隆と戦って軍功を挙げた。戦国時代に入ると、近江守重近・大和守重則父子は、武蔵を制圧した小田原北条氏に従った。北条氏滅亡後は帰農したらしい。
 宿谷氏館は、大谷木処理場に面した段丘上に位置している。比高5m程の低台地で、館跡は現在民家と畑に変貌している。中には入っていないので明確ではないが、館跡の北辺に土塁らしき跡が残っているようで、その北側下方の水路は堀の名残であろう。水路際を東奥に辿ったところ、V字状の切れ込みが斜面にあり、堀状の虎口があった様である。わずかではあるが、遺構が残っているのはありがたい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.926330/139.313132/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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