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宮野城(宮城県栗原市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_3257.JPG←ニノ郭の堀切と腰曲輪櫓台
 宮野城は、現地の墓碑によれば、葛西清重の4男重信が1189年に父清重に従って奥州に下向し、1249年に栗原郡宮野郷に宮野城を築いて居城とし、宮野氏を称したと言う。しかし『米良文書』では清重4男は重村とされ、しかも重村の子友村の代でも宮野氏を称したことは記されていない。これは宮野氏が系図を作ったか、系図に混乱があるかどちらかであろう。

 宮野城は、標高65mの丘陵上に築かれた城である。現在主郭は公園化されており、山麓からの山道が整備されていて、車でも途中まで登ることができる。主郭を中心に、派生する尾根に曲輪群を配した縄張りで、主郭背後には堀切を介してニノ郭が広がっている。ニノ郭への登道は往時の虎口と思われる。ニノ郭の北東にも小堀切を介して櫓台を備えた腰曲輪が伸び、それぞれ外周には帯曲輪も伴っている。ニノ郭にはこの小堀切の上方に小さな隅櫓台も築かれている。この他の尾根上の曲輪群は未整備で藪に埋もれている。宮野城は見たところ、古い形態の城であるが、普請は明瞭であり、中世初期の城の雰囲気をよく残していると思われる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=38.753866,141.016517&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
タグ:中世山城
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