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大窪愛宕山城(茨城県日立市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_8521.JPG←クランクした主郭の堀切
 大窪愛宕山城は、大窪城築城以前に大掾氏の一族が築いた城である。1177年に大掾宗幹が大窪郷の愛宕山に山城を築いて居城としたとされる。その後は奥州石川氏の一族がこの地を支配したが、その時には愛宕山城ではなく大窪天神山城を新たに築いて居城とした。その歴史は大窪城の項に記載する。

 大窪愛宕山城は、比高50m程の東西に伸びた細長い丘陵上に築かれた城である。城内の東部には給水施設や貯水池が構築されているので、やや破壊を受けている。基本的には旧態依然とした連郭式の縄張りで、主郭と思われる曲輪には前面に土塁が築かれ、背後にはクランクして横矢の掛かった堀切が穿たれている。主郭内には塚の様な謎の土壇が数ヶ所あり、この内2つの塚が堀切に面した櫓門に利用されていた様である。主郭の後ろにニノ郭があり、やはり直線状の堀切で背後を分断されている。この他、給水設備で半壊された堀切も見られる。全体にやや削平が甘く、山林も少々荒れており、大窪天神山城と比べると見所も少なく、いかにも古い時代の城という印象が拭えない。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.551500/140.612490/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
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