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内藤孫三郎屋敷(山梨県市川三郷町) [古城めぐり(山梨)]

DSCN0936.JPG←屋敷地の現況
(2020年7月訪城)
 内藤孫三郎屋敷は、地頭屋敷とも呼ばれ、九一色衆17騎の一人、内藤孫三郎の居館である。孫三郎の父は肥前守と言い、武田氏の命によって九一色筋の警護のため、この地に住み地頭となった。駿河今川氏の隠密久島弥太郎を捕縛した働きにより、諸役免許の御朱印を拝領したと言う。その子、孫三郎・織部兄弟は、九一色17騎に名を連ね、天正壬午の乱の際、駿河から中道往還を通って甲府に侵攻した徳川家康に対して、百姓を率いて出迎え、大風雨で崩れた道や橋を修復しながら上曽根の竜華院まで無事に送った。また渡辺囚獄佑(ひとやのすけ)に属して中道往還を守った。それらの功により諸商売役免許(関銭の免除などの商売の特権)の御朱印も拝領した。

 内藤孫三郎屋敷は、高萩地区の丘陵地にある。芦川北岸のかなり傾斜のある地形に所狭しと民家が建っているが、その一画にあったとされる。郭内は2段に分かれ、民家が建っているので明確な遺構は確認できない。ここから北に少し登った所に蔵屋敷という場所があり、石垣で囲まれた畑となっている。尚、ここから北西に350m離れた傾斜地に、内藤肥前守の墓が立っている。
蔵屋敷跡の畑の石垣→DSCN0939.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.531144/138.553905/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


甲斐の山城と館〈下〉東部・南部編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る

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  • 作者: 宮坂 武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: 単行本


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