明日山城(富山県黒部市) [古城めぐり(富山)]
←土橋と空堀
(2020年11月訪城)
明日山(あけびやま)城は、鼓打城とも言い、歴史不詳の城である。黒部川東岸の比高200m程の山上に築かれている。送電線鉄塔が数多く建てられた山で、西麓の愛本発電所の南から送電線鉄塔の保守道があるので、そこを登って朝日小川線32番鉄塔を目指す。32番鉄塔から南西に山林を分け入っていくと「松ガ平」と呼ばれる広い緩斜面が広がっており、その中を南西方向に向かって進んでいくと、やがて城塁が見えてくる。「鼓ノ平」と言われる場所にある明日山城は、西から南にかけては断崖で囲まれ、北から東面にかけては自然地形の谷で囲まれている。この谷をそのまま空堀として利用し、切岸で外周を防御した曲輪を南北2郭築いている。縄張りから推測して、北が二ノ郭、南が主郭と思われる。2郭の間は一直線の空堀で分断され、中央に土橋を架けている。主郭は、土橋の右手にだけ低土塁が築かれている。二ノ郭の北側から主郭の北東辺にかけて腰曲輪が廻らされている。主郭の南東には空堀が穿たれて台地の際まで掘り切っている。また主郭の南西隅には小堀切が穿たれ、その先には小郭が置かれている。明日山城は、ある程度の広さを持った曲輪で構成されるが、守りがそれほど固いとも言えず、普請の規模もあまり大きくはない。戦国期以前の古い形態の城と思われる。
お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.858352/137.562464/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
(2020年11月訪城)
明日山(あけびやま)城は、鼓打城とも言い、歴史不詳の城である。黒部川東岸の比高200m程の山上に築かれている。送電線鉄塔が数多く建てられた山で、西麓の愛本発電所の南から送電線鉄塔の保守道があるので、そこを登って朝日小川線32番鉄塔を目指す。32番鉄塔から南西に山林を分け入っていくと「松ガ平」と呼ばれる広い緩斜面が広がっており、その中を南西方向に向かって進んでいくと、やがて城塁が見えてくる。「鼓ノ平」と言われる場所にある明日山城は、西から南にかけては断崖で囲まれ、北から東面にかけては自然地形の谷で囲まれている。この谷をそのまま空堀として利用し、切岸で外周を防御した曲輪を南北2郭築いている。縄張りから推測して、北が二ノ郭、南が主郭と思われる。2郭の間は一直線の空堀で分断され、中央に土橋を架けている。主郭は、土橋の右手にだけ低土塁が築かれている。二ノ郭の北側から主郭の北東辺にかけて腰曲輪が廻らされている。主郭の南東には空堀が穿たれて台地の際まで掘り切っている。また主郭の南西隅には小堀切が穿たれ、その先には小郭が置かれている。明日山城は、ある程度の広さを持った曲輪で構成されるが、守りがそれほど固いとも言えず、普請の規模もあまり大きくはない。戦国期以前の古い形態の城と思われる。
東側の城塁→
←主郭南東の空堀主郭南西の小堀切→
お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.858352/137.562464/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
富山「地理・地名・地図」の謎 意外と知らない富山県の歴史を読み解く! (じっぴコンパクト新書)
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2014/12/18
- メディア: 新書
タグ:中世山城
コメント 0