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花岡城(長野県岡谷市) [古城めぐり(長野)]

DSCN4924.JPG←主郭~二ノ郭間の堀切
 花岡城は、天竜川沿いに遡行してきた街道が諏訪盆地に入った地点の交通の要衝に築かれた城である。城主については、承久年間(1219〜22年)頃は有賀四郎、応永年間(1394~1428年)には有賀美濃入道性存の子豊後守、天文年間(1532~55年)には有賀備後守の名が伝わる。その他にも花岡氏・小坂氏・浜氏などの名が伝わり、天文年間(1532~55年)頃に武田信玄の弟左馬介信繁の勢500人がこの城を守ったとの伝承もある。

 花岡城は、諏訪湖の水が天竜川に流れ出す釜口水門の西に突き出た、標高810.9m、比高50m程の小山に築かれている。公園化されているので、破壊を受けている部分もあるが、大体の遺構は残っている。後部に土塁を築いた長円形の主郭を中心に、堀切を挟んで西に土塁のある二ノ郭を置き、北西尾根や主郭外周に何段もの腰曲輪群を築いている。主郭の東側は改変が多いが、北西尾根の曲輪群は遺構が明瞭である。別段、縄張りに特徴はなく、幾重にも連ねた腰曲輪群を防御の主体とした城だった様である。
主郭前面の腰曲輪群→DSCN4875.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.052699/138.050959/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世平山城
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