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平賀氏館(千葉県松戸市) [古城めぐり(千葉)]

DSCN1366.JPG←本土寺の本堂
 平賀氏館は、鎌倉時代の豪族平賀左近将監忠晴の居館である。忠晴の妻は下総国印東庄能戸の領主印東治郎左衛門尉祐昭の娘(妙朗尼)で、最初は平賀二郎有国に嫁ぎ、後に忠晴に嫁いだらしい。妙朗尼の兄が日蓮直弟子の六老僧筆頭の日昭で、その関係からか平賀氏一族は熱心な日蓮宗の信者となった。1277年、平賀氏は日蓮上人の弟子日朗(父は平賀二郎有国で、後述する日像・日輪の異父兄)を導師として招き、屋敷内に御堂を建立した。これが現在の本土寺で、池上本門寺・鎌倉妙本寺と共に「朗門の三長三本の本山」と称される屈指の名刹となった。忠晴の子は日像・日輪といった日蓮宗の高僧となった。

 平賀氏館は、前述の通り本土寺の境内となっている。広大な境内を有する寺で、館の明確な遺構は確認できないが、段丘の突出部の上にあり、南以外の三方を崖で囲まれた地勢は館跡を思わせる。境内には甲斐武田氏一門の秋山虎康や、その娘で徳川家康の側室となった秋山夫人の墓が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.840177/139.928076/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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