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下笹原砦(富山県富山市) [古城めぐり(富山)]

DSCN6051.JPG←主郭後部の土橋と空堀
 下笹原砦は、射水・婦負郡守護代神保氏の支城と伝えられる。『肯搆泉達録』に「越後より越中攻めの時、神保の将住す」とあることから、戦国時代に越後守護代長尾氏か上杉謙信が越中に侵攻した際、神保氏の城砦となっていたと推測される。

 下笹原砦は、茗ヶ原川屈曲部に東から突き出た断崖上に築かれている。ほぼ単郭の小規模な城砦で、崖端にある細長い主郭の東と南を空堀で穿って周囲の台地と分断している。この空堀は、この手の小城砦としては規模が大きく、主郭切岸もしっかりと切り立っている。主郭の先端近くには虎口があり、空堀に木橋が架かっていたと推測されている。主郭後部には土橋が架かり、その脇は堀切となっている。また主郭北面には腰曲輪が1段築かれ、前述の空堀はその横に落ちている。簡素な形態の城砦であり、他の城砦群と連携して守りを固めていたと推測される。
 尚、この城へは東の車道脇に案内板が出ており、小道が伸びているので、てっきりこの小道がそのまま城まで通じていると思ってしまうのだが、実際はこの小道をそのまま進んでしまうと城には辿り着けない。しばらく小道を進んでから、道のない山林を西に進まないといけないので、注意が必要である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.572759/137.138536/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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