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三春城(福島県三春町) [古城めぐり(福島)]

DSC05061.JPG←本丸搦め手の石垣
 三春城は、戦国大名田村氏の居城である。田村氏の出自は諸説あるが、自身は坂上田村麻呂の裔を称していた。南北朝期に宇津峰城を拠点として南朝勢力として活動した庄司系田村氏とは別で、三春田村氏とも呼ばれる。1504年、田村義顕のとき三春城を築いて移り住んだ。それ以前は守山城を居城としていたともされるが、この辺の田村氏の歴史はあまり明らかではないようだ。奥州戦国の中で周辺の葦名氏、伊達氏、相馬氏などと合従連衡を繰り返した。
 田村氏は奥州の雄、伊達政宗の正室愛姫の実家で、高視聴率を誇ったNHK大河ドラマ「独眼龍政宗」で有名になった。田村氏は豊臣秀吉の奥州仕置きで改易となったが三春城はその後も存続し、三春藩の城として幕末まで存続した。
 三春城は三春の町の東に築かれた山城で、城跡からは町を一望することができる。城跡は現在城山公園となっているため夏でも歩きやすい。本丸周囲にはわずかに石垣も残っている。全山に段々の曲輪を展開させ、三ノ丸など独立した構造の曲輪などをもつ規模の大きな山城である。お城坂と呼ばれる坂道の上の突き当たりにある竪堀や、西曲輪との間の堀切(現在は車道になっている)などは戦国期の遺構であろう。政庁や城主居館としての機能も併せ持った山城だったようだ。なお麓の小学校は、かつての藩主居館跡とのことである。
お城坂上部の竪堀→DSC04992.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.442419/140.496490/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
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