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中野城(山形県山形市) [古城めぐり(山形)]

DSC05581.JPG←東御門跡、道は堀跡であろう
 中野城は、山形城主最上氏の一族中野氏の居城である。中野氏は最上氏3代の満直が次男の満基を中野に分封し、満基が中野氏を称したことに始まる。最上一族の中でももっとも宗家と密接でたびたび中野氏から宗家の跡継ぎを出した。最上義光の父、義守も中野氏の出である。義光の時代、中野氏には弟の義時が入ったが、後継者争いのことから義守・義時と義光は仲が悪く、最終的には義光が中野城を攻めて義時を滅ぼし、その後の中野城は最上氏の属城となったとされる。しかし義時の存在は各種の系図類の内、『最上・天童・東根氏系譜』のみに記載され、その他の系図や古文書に記載がないことから、その実在自体が疑われている。いずれにしても山形城の周辺を防衛する支城として重要であったが、最終的には最上氏改易に伴って廃城となった。
 城は貴船川右岸に築かれた平城で、現在は完全に宅地化されており見る影もない。大郷小学校付近が主郭跡だったとされるが、城址の石碑がある以外に城の痕跡を示すものはない。北御門跡などの門跡を示す標柱が数箇所立っており、確かにその付近の地形は堀跡の痕跡をわずかに残しているが、土塁などの遺構は皆無であった。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.305211/140.304240/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0


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