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宍戸城(茨城県笠間市) [古城めぐり(茨城)]

DSC09934.JPG←本丸土塁跡
 宍戸城は、鎌倉時代の初めに宇都宮氏の一族で小田氏の祖である八田知家が、その4男の家政を宍戸に封じ宍戸氏を称して城を築いたのに始まる。 但し、この頃の宍戸氏の居館は、「古館」と呼ばれている地域にあったと考えられているようだ。宍戸氏は16代義處の時に、勢力を弱めた小田氏を離れて佐竹氏の傘下に入り、宍戸城は佐竹氏の持城となった。その後、関ヶ原の戦いの戦後処理で佐竹氏が秋田に転封になると、宍戸氏もこの地を離れた。後に水戸徳川家が成立すると、徳川頼房の7男松平頼雄が1万石を与えられ、宍戸城を陣屋に改め宍戸藩として幕末まで存続した。
 城は現在では市街化により破壊され、遺構はほとんど残っていない。わずかに本丸土塁跡が末広稲荷神社の建つ地に残っているほか、ここから南にも土塁の残欠が見られるだけである。国土変遷アーカイブの昭和20年代の航空写真では三ノ丸北西の堀跡が確認できるが、これも現在では宅地化で消えうせている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.342456/140.289102/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
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ノリパ

こんなところにもお城があったんですね。歴史に消えて行った古城
も沢山あるんですね。知らないことだらけです。
by ノリパ (2009-03-03 23:49) 

アテンザ23Z

>ノリパさん

明治以降の近代化で消えた城郭が非常に多いのです。
今から考えると、ほんと残念ですよね。
by アテンザ23Z (2009-03-05 02:22) 

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