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榎本城(栃木県大平町) [古城めぐり(栃木)]

DSC00210.JPG←土塁と堀跡と思われる遺構
 榎本城は、1558年に小山氏の一族榎本高綱が築いたと伝わる平城である。城のあった場所が、ちょうど戦国の諸勢力の接壌地帯だったため、度々戦乱に巻き込まれた。上杉謙信にも攻められ、また北条氏政にも攻められるという、正に関東戦国の荒波をもろに受けた城である。北条氏が滅びると、榎本城は結城領となったが、1605年に江戸幕府の重鎮本多正純の弟忠純が入封した。しかし1640年に無嗣断絶となって、城は廃城となった。
 城はかつては壮大な規模を持っていたようだが、街中の平城の宿命で、この城も宅地化と耕地化で遺構の大部分が隠滅している。わずかに一部の土塁と空堀が残存しており、特に北城と呼ばれる曲輪の堀と土塁は規模が大きく見事である。また、この遺構の北にある民家の庭には、櫓台と思われる遺構が残っているのが、外目にもわかる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.327608/139.726717/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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コメント 2

ノリパ

人のお家になってた方が残ってたりするんですよね。
気になる櫓台ですね。でも勝手にはいるわけにもいけないし。
悩むところですね。人には言えない悩みだけど。
by ノリパ (2009-03-22 16:52) 

アテンザ23Z

>ノリパさん

そういう家に生まれた人って、
たぶんそんな城跡の貴重な遺構なんて気にしてないんでしょうね。
あまりに当たり前すぎて。
うらやましいやら悲しいやら・・・。
by アテンザ23Z (2009-03-22 17:37) 

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