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右岡城(栃木県宇都宮市) [古城めぐり(栃木)]

DSC03750.JPG←主郭周囲の横堀
 右岡城は城山城とも呼ばれ、右岡左衛門の居城であったと伝わっている。中里城の西方わずか500mの距離にあるので、「とちぎの古城を歩く」では中里城を平時の居館とし、右岡城を有事の際の詰城と想定している。また右岡氏は中里氏の分家ではないかとも推定している。中里城と同じような丘陵上に築かれた平山城である。
 右岡城は現在、主郭のど真ん中を東北道が突っ切っていて、その部分は破壊されてしまっているが、それ以外の遺構の残りは良い。横堀で斜面を区画して曲輪を設けており、主郭・副郭・外郭から構成されていたようである。堀が良く残っているがその規模は小さく、規模の大きい横堀で区画防御された徳次郎城久我城などと比べると雲泥の差である。地勢的にも、ほとんど中里城と変わらない程度の低い要害性しか持たないなだらかな丘陵地に作られた城であるので、「とちぎの古城を歩く」で推定しているような詰城というほどのものとも思われない。城主居館であった中里城に対して、兵士の駐屯地的な役割を負っていたのであろうか?何とも評しかねる性格の城である。
 なお遺構は、解説板のある東北道南側だけでなく東北道北側にも残っているので、見忘れないようにしたい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.674173/139.875816/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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