SSブログ

石那田館(栃木県宇都宮市) [古城めぐり(栃木)]

DSC03924.JPG←西側の堀と土塁
 石那田館は、田川と赤堀川という二つの小河川に囲まれた台地上に築かれた居館である。館が築かれているのは2つの川の合流点の程近くであり、川を天然の堀とした要害の地である。築館年代・築館者は定かではないが、戦国時代の文献に石那田小池内蔵助とあり、宇都宮氏の家臣で在地土豪の小池氏が居住していたことがわかると言う。宇都宮領の北辺に位置し、宇都宮氏の領国支配の一翼を担っていたと考えられる。
 館跡は現在、北東部を日光宇都宮道路が通り破壊されている為、約半分の面積に当たる遺構しか残っていない。南面は川に面する急斜面のため土塁は無いが、西面に空堀と土塁が残り、小規模ながら横矢も掛かっている。また東側の一段低い平場も館の一部であったようである。それ以上は道路建設による破壊により確認できない。あとは破壊前の発掘調査による記録から想像するしかない。あと50mでも避けて道路を建設してくれていれば、遺構は完存していたのにと惜しまれる。かつての日本はそれほど史跡に対して無関心であった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.669211/139.808664/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0