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和合城(長野県坂城町) [古城めぐり(長野)]

DSC05615.JPG←和合城遠景、大堀切が見える
 和合城は村上氏の葛尾城の支城で、太郎山系の西の端の突端に築かれた山城である。この城の築かれた稜線は岩鼻(「端」の意味であろう)と呼ばれ、古くから埴科・小県の郡界として交通・軍事上の要地であった。麓には鼠という地名が残るが、これは「不寝見」の転訛と考えられ、昼夜を分かたず見張りをするという、この城の性格に由来すると考えられている。村上氏の本拠地坂城の最終防衛ラインであったのだろう。村上氏没落後は甲斐武田氏の家臣多田氏が守将を務めたと言う。武田氏滅亡後は、真田氏の上田城をめぐる攻防の要地として、徳川・上杉の両陣営の注視するところとなった。
 和合城は、太郎山城塞群(或いは虚空蔵山城塞群)の最西方に位置し、山稜の突端に本郭を置き、合計4つの曲輪を連ねた連郭式の縄張りである。本郭の周囲は低い土塁がめぐらされ、北側は石垣で補強している。ここからの眺望は最高で、北に向かっては葛尾城や狐落城を、南に向かっては上田原を、一望の下に見渡すことができる。四ノ郭の東側は深さ6mの大堀切で尾根上を分断し、そこから伸びる竪堀は麓近くまで長く下っている。また城域からやや東に外れるが、北の斜面にも竪堀が下っていて、和合城への登山道を登っていくと出くわす事ができる。
大堀切と竪堀→DSC06010.JPG
DSC05650.JPG←本郭の石垣
本郭から望む葛尾城→DSC05659.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.423507/138.198397/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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ノリパ

Vが遠くから見えますね。すごい。
やはり山城は、木の生い茂らない季節ですね。
by ノリパ (2009-06-16 07:14) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
葉のない季節は、遠目でも城の縄張りがわかるので、面白いです。
by アテンザ23Z (2009-06-17 21:43) 

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