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持越城(長野県上田市) [古城めぐり(長野)]

DSC06056.JPG←曲輪周囲に築かれた石垣
                          奥にも2段の石垣がある
 持越城は北信濃の戦国大名村上氏が築いた太郎山城塞群の一つで、虚空蔵山城のある虚空蔵山頂の南に伸びる支尾根に築かれている。
 麓からの比高は240m程で、座摩神社から登山道が整備されているので比較的登りやすい。途中に高圧鉄塔があるが、それを越えて更に60m程の高さを登ると城域に到達する。
 普通の山城は尾根上に段々に曲輪を設け、要所を堀切で分断するものだが、持越城は非常に変わった縄張りになっている。尾根を登って城に近づくと、尾根上に石積みを伴った竪土塁が現れるようになる。更に登ると尾根上に平坦な地形が現れ、これがどうも持越城の前衛を為す曲輪のようである。そしてこの城は、その上に伸びる尾根上ではなく、尾根の右側(東側)に広がる平坦な緩斜面に曲輪を設けている。曲輪は2~3段に分かれているようだが、はっきりしない。ただ、本郭や各曲輪の周囲には石垣を伴った低い土塁が築かれていて、仕切り土塁のような役目を果たしている。それ以外には特に防御らしい構造は見られず、最初見た時この石垣は、近世に耕作地として作ったものかと思ったほど、城らしくない構造である。しかし曲輪はだだっ広く、太郎山城塞群を攻略するに当たって大いに参考にさせて頂いているHP「上田・小県の城」では、このような状況から備蓄基地のような場所だったのではないかと推測している。確かにそうかもしれない。この尾根上には虚空蔵山城がそびえているので、比高のあまりに高すぎる虚空蔵山城に物資を供給するための兵站拠点だったのかもしれない。
本郭と思われる広い曲輪→DSC06037.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.423716/138.219978/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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ノリパ

比高240mで登りやすいなんて・・・ 
すごいの一言です。それがしいつも山城登るとヒザを
痛めている軟弱ものです。
by ノリパ (2009-06-20 22:02) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
この日は、虚空蔵山城を4時間登った後での城攻めだったので、さすがに疲れました。でもとりあえず道さえあれば何とか・・・。
by アテンザ23Z (2009-06-22 02:12) 

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