SSブログ

岡城(長野県上田市) [古城めぐり(長野)]

DSC09546.JPG←本丸の堀跡
 岡城は、武田信玄の重臣馬場美濃守信房の縄張によって、天文年間末に築かれたと言われる平城である。外堀の外周に武田氏流築城術の特徴である三日月堀を有した丸馬出しを持っている。室賀峠へ通じる街道を扼する位置に築かれており、海津城が築かれるまで、武田勢の川中島進出の為の重要な前進基地の一つであったと考えられる。
 岡城は、浦野川左岸の段丘上に築かれている。城跡は大半が住宅地や耕作地に変貌しているが、二ノ丸の一部が岡城公園となって整備されて残っており、その北側に残る堀跡は非常に規模が大きい。本丸跡は団地になっていて、土塁などはほとんど湮滅しているが、西側の堀跡が宅地の横に残っている。丸馬出しと三日月堀は基本的に湮滅しているが、東側の三日月掘だけは、わずかに空き地の中にその形態を止めている。
 城跡としてはやや破壊が進んでいるものの、特に二ノ丸の土塁や堀が良好に残っているのは素晴らしい。武田信玄時代の大規模な平城で、後世の改修を受けていない城は希少であり、その価値は高い。
東側の三日月掘跡→DSC09568.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.381266/138.171079/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0