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根古屋城(栃木県那須烏山市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN4048.JPG←出曲輪の竪堀
(2022年4月再訪)
 根古屋城は、大桶城とも呼ばれ、那須氏の一族大桶氏の居城である。1415年に大桶備前守義康が築城し、以後歴代の居城となったと伝わっているが、1590年に主家那須氏が改易されると大桶氏も没落した。

 根古屋城は、那珂川西岸の比高50m程の丘陵上に築かれている。この城には以前に行ったことがあるのだが、どうも場所を間違っていたようで、遺構の状況が城郭サイト『新 栃木県の中世城郭』の縄張図と全く異なっていたので、機会を改めて訪城した。山上に本郭・二ノ郭・三ノ郭の3つの郭を連ね、更に周囲に帯曲輪を廻らし、南東には東に突き出た出曲輪を設けた山城であった。しかし残念なことに、現在は城の主要部はゴルフ場となって破壊されている。残っているのは出曲輪と主郭の北東斜面の遺構だけである。東麓の市道から台地上の畑に登り、そこから水路を越えて斜面を登ると出曲輪の遺構がある。出曲輪は内部が大きく傾斜した曲輪で、内部はガサ薮であるが、北側に土塁と虎口が築かれている。出曲輪の外周には2段の帯曲輪が築かれ、東には上下の帯曲輪を繋ぐ竪堀状の城道があり、更にその下方に長い竪堀が落ちている。また主郭の北東斜面の遺構は、北側に短い横堀が残っている。現存遺構は以上である。また根古屋城は地下道が発見された珍しい城であるが、穴の場所がわからず見つからなかった。主要部が破壊され、残っているのはわずかとは言え、貴重な遺構である。
主郭北側の短い横堀→DSCN4109.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.707814/140.150206/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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