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八幡塚砦(東京都大田区) [古城めぐり(東京)]

DSC05562.JPG←本殿裏に残る八幡塚
 八幡塚砦は、六郷の領主で小田原北条氏の家臣行方弾正明連の築いた砦と言われている。伝承では、1569年に甲斐の武田信玄が相模に侵攻して小田原城を攻めた際に、明連は八幡塚に砦を築いて防ぎ戦ったと言うが、信玄の侵攻ルートからは大きく外れており、事実とは思われない。どちらかと言えば、甲斐本軍ではなく周辺の北条氏の敵対勢力が信玄に呼応して侵攻したものかも知れない。それ以外の歴史は不明である。
 八幡塚砦は、現在の六郷神社の地にあったとされている。この地は、多摩川が大きく南に蛇行して半島状に突き出た地形になっており、多摩川下流域を押さえる要衝であったことが想像される。しかし周囲は完全に市街化しており、神社境内にも遺構らしきものは全く見られない。本殿の裏には八幡塚が今でも残っているが、柵で囲われて近づくことができず、遠目に見た限りではわずかな土盛に過ぎないようである。現状からではほとんど砦らしさは感じられないのが残念である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.544065/139.713135/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
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