越畑城（埼玉県嵐山町）

←二ノ郭外周の土塁
　越畑城は、歴史不詳の城である。「新編武蔵国風土記稿」では庄主水と言う人の居蹟と記載されているが、定かではない。ただ、関越道の建設に先立つ発掘調査の結果、出土遺物から戦国時代に機能していた城であることがわかったと言う。
　越畑城は、市野川東側に連なる丘陵上に位置し、中世山城の教科書と言われる杉山城から北西に1.3kmの場所にある。現在城内を関越道が貫通しているため、二ノ郭以外は破壊され湮滅している。かつては主郭と二ノ郭を細い平場でつなぎ、その下に三ノ郭を配した縄張で、堀切のない小規模な砦だった様である。現在残っている二ノ郭は、卵形の平場の周囲にわずかに土塁らしき跡を留めているだけである。尚、二ノ郭から見て高速を跨いだ東側に越畑城の石碑があるが、そこまでの道は11月中旬でも藪だらけで道の体をほとんど為していなかった。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/36.071961/139.303604/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

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