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小国城(山形県鶴岡市) [古城めぐり(山形)]

DSC02513.JPG←三ノ郭の桝形虎口
(2010年12月訪城)
***被災された東北地方の一日も早い復興を祈念致します***
 小国城は、大宝寺城主の庄内大宝寺氏(武藤氏)の南端の支城である。庄内・越後の国境にある山城で、築城年代は定かではないが、大宝寺氏の家臣小国氏が城主だったと伝えられている。1537年から1578年迄の41年間在城した小国因幡守の時に整備強化されたと考えられている。この城は庄内地方の勢力関係の変化に従って、大宝寺氏・上杉氏・最上氏と支配関係が変遷し、1615年の元和の一国一城令で廃城になった。

 小国城は、鶴岡市街地から遠く離れた旧温海町の小国集落にある、比高219mの楯山山頂に築かれた峻険な山城である。最頂部に主郭を置き、前面に二ノ郭・三ノ郭と前衛の段曲輪を配置し、更にその50m程下方に駒立場と呼ばれる平坦地が広がっている。また主郭背後には堀切を挟んで西大屋敷と言う削平地が広がり、その先も堀切で遮断している。主郭北尾根にも数段の段曲輪と堀切を伴っている。これらの曲輪群の内、主郭だけは周囲を土塁で厳重に防御され、更に周囲を腰曲輪で囲繞している。この城で特徴的なのは虎口の端正な造作で、三ノ郭下方に小規模だが形のはっきりした桝形虎口があり、主郭・二ノ郭・三ノ郭にもそれぞれ明瞭な枡形を伴っている。それ以外は堀切も小さいし竪堀も少なく、全体の規模は決して大きくはない。しかし竪堀と連携して動線が屈曲するなど、虎口がどれもしっかり普請されており、なかなか見応えがある。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/38.566019/139.629997/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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