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畑ノ平囲郭(神奈川県箱根町) [古城めぐり(神奈川)]

DSC06384.JPG←鉄塔周辺に残る土塁
 畑ノ平囲郭は、歴史不詳の城郭遺構である。地元の伝承では、畑ノ平は元は「旗ノ平」で、1590年の小田原の役の際に豊臣秀吉の軍勢がこの地に旗を林立させたことが名前の由来と言う。畑ノ平の地は、箱根湯本を流れる早川沿いに東西に走る尾根上の台地で、東は秀吉の築いた陣城である石垣山城に通じ、西は白銀山・鞍掛山を経て箱根峠に達する、古くから太閤道の名で知られた古道の通る地であった。この地に小田原城郭研究会が発見した方形囲郭の土塁の一部が残存している。南側半分は発電用送水管とその管理道路の敷設によって破壊されているが、北側半分の土塁が残っている。囲郭内部は東京電力の鉄塔と開閉所が立ち、その為どこまでが原型を保っているのか、俄には判断しがたい。
 いずれにしても、北直下には秀吉が当初本陣を置いた早雲寺があり、石垣山城等との連絡用の烽火台か、古道を押さえる監視所として機能したことが推測される。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.227988/139.109627/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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