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箱根古城【仮称】(静岡県三島市) [古城めぐり(静岡)]

DSC06960.JPG←古道から見上げた二重堀切
 箱根古城は、近年、静岡古城研究会が発見した歴史不詳の城である。従って城の名前も正式に認められたものではなく、あくまで仮称である。平安鎌倉古道という、東海道が整備される以前の古街道と言われる古道を取り込む形で城が構築されている。場所は、芦ノ湖高原別荘地の西側に「鎌倉古道入口」の標識のある小道があり、そこを入ってしばらく歩いていった所にある。JR東海の「西-沼96号」送電鉄塔のある場所である。城の手前で古道は土橋状となり、S字状に屈曲しているが、これは築城に伴う付け替えと考えられる。古道の北側は高い尾根上になっており、そこに古道を見下ろす様に数段の曲輪が構築され、西側に二重堀切で尾根筋を遮断防御している。古道の南側にも古道に沿って、櫓台らしい跡があり、沢筋に沿って腰曲輪が造られている。古道は、城の西側では切通し状になりながらS字にカーブしており、上方から横矢が掛けられるよう工夫されている。湯坂城と同様、古道を取り込んだ城の形態をよく残している。
 周辺諸勢力の歴史的経緯に鑑みれば、大森氏時代に築かれたものと考えられ、その立地の重要性を考えれば、小田原北条氏時代にも使われたことが想像される。
東側の土橋状の古道→DSC06981.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.181508/138.996159/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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