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生土城(静岡県小山町) [古城めぐり(静岡)]

DSC07513.JPG←井戸跡(中央やや下)と段曲輪
 生土城は、歴史不詳の山城である。後に小田原城を本拠とした大森氏が、相模に進出する以前に築いた城と言われるが確証はない。また一説には、1416年の上杉禅秀の乱の際に駿河に逃れた鎌倉公方足利持氏が3年居住した城とも伝えられている。

 生土城は、国道246号線の城山トンネルの上にそびえる比高100m程の山上に築かれている。かつては南東麓に標識のある登山口があったらしいが、ごく最近の台風の際に崩落したらしく、現在はこの方面の登山口がなくなっている。ここから無理やり登ると、しばらくして段曲輪群に到達する。山頂部に主郭を置き、その前面に数段の段曲輪を構築した連郭式の山城で、段曲輪はしっかり削平され、井戸跡なども残っていて遺構が明確であるが、城の中枢部である主郭部は削平が甘い様である。主郭の前面と背後には堀切らしき地形があるが、かなり埋れているらしくはっきりしない。築城途中で放棄したのではないかと思われるほど、中枢部の遺構がはっきりしない城である。虎口も単純な坂虎口で、後に小田原北条氏が築いた河村新城から西南西3.5km程しか離れていないが、北条氏が使った形跡はその縄張りからは見られない。

 尚、生土城の東麓にある乗光寺には、大森信濃守頼明に始まる大森氏六代の宝篋印塔が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.363889/138.991111/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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