大仏城山（神奈川県山北町）

←丹沢湖に浮かぶ大仏城山
　大仏城山は、丹沢湖畔に半島状に突き出た地形にあり、小田原北条氏が築いた城と考えられている。湯ノ沢城・中川城と共に、中川や世附方面から神縄を通り河村新城に至る古道の押さえとして築かれたと思われる。「新編相模国風土記稿」には、1569年12月の武田信玄の相模再侵攻の際に落城した9城の一つと記載されていると言う。
　大仏城山のある丹沢湖は、昭和53年の三保ダム建設でできた人造湖で、その為周辺の地形は一変してしまっている。従って大仏城山も往時の面影はなく、かつての山上には三保小学校・中学校などが建てられて遺構は完全に湮滅している。現在では往時にどのような城があったのか、想像することすら難しい。交差点に「城山」の名を留めるだけである。

　お城評価（満点=五つ星）：☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.415950/139.045168/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

タグ：中世山城 小田原北条氏の城郭