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安良里城(静岡県西伊豆町) [古城めぐり(静岡)]

DSC09129.JPG←塁段と主郭らしき平場
 安良里城は、小田原北条氏の築いた海賊城である。築城時期は定かではないが、天然の良港安良里港を懐に抱えたこの地を、梶原備前守兼宗を大将とする水軍の基地としていたと言う。1590年の小田原の役の際には、徳川家康の家臣本多重次の率いる水軍に攻められて落城し、城将梶原兼宗・三浦茂信ら多数が討死にしたと伝えられている。
 安良里城は、安良里港の西側に今山の支尾根が突き出した半島状の山地に築かれている。海抜50~100mの南北に長い細尾根の上に位置している。この尾根上には、西伊豆ハイキングコースを通って行くことができる。ただ遺構はかなり不明瞭で、尾根途中の小ピークに主郭や物見台らしい平場が数ヶ所見られる他ははっきりしない。ほぼ城郭大系の記述通りの状況だが、堀切としている遺構はただの鞍部にしか見えずかなり微妙である。一部に石積みらしきものも見られるが、後世の改変の可能性もあり、全体に明確な遺構に乏しい。ちょっと残念な城である。
 尚、往時安良里城からは、今山の尾根伝いに田子小松城との連絡ができたそうである。
石積み?→DSC09142.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.826266/138.760189/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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