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東熊堂砦(静岡県沼津市) [古城めぐり(静岡)]

DSC02648.JPG←砦付近の現況
 東熊堂砦は、1545年の第2次河東一乱の際に、駿河の戦国大名今川義元が築いた砦である。既に1537年の第1次河東一乱の際に、今川方の拠点城郭であった長久保城を小田原の北条氏綱が奪取しており、義元は1545年に河東奪還を目指して北条領に侵攻した。この時、長久保城を攻撃する為に義元が東熊堂砦を築城したと言われている。この後、今川・北条の間で和睦が成立すると、長久保城は今川方に返還され、その後の東熊堂砦は沢田長門守忠頼が守備したと伝えられている。その後の歴史は不明であるが、東熊堂砦の南東に「天神ヶ尾」の地名があり、1581年の武田勝頼との沼津一帯での抗争の際に勝頼が長久保城に対する向かい城として築いた天神ヶ尾城は、この東熊堂砦と同一のものではないかとの説もある。

 東熊堂砦は、現在一面の住宅地に変貌し、遺構は完全に湮滅している。また城域の中央付近を東海道新幹線が貫通している為、旧状は全く残っていない。しかし砦のあった付近は、周囲よりわずかに高い微高地であり、高架下のガードには「城山」の名が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.124726/138.863572/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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