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蔵田城(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

DSC04894.JPG←曲輪間の堀切
 蔵田城は、大網城とも言い、歴史不詳の山城である。彦間川南岸の北東に向かって突き出した大網山と呼ばれる山稜上に築かれている。標高200m、比高85m程で、すぐ東側には足利樺崎方面に抜ける間道が通っており、この間道を扼する要害であったと考えられる。位置的にも、佐野領・足利長尾領の境目にあり、須花城と同様、国境警備の城であったのだろう。
 蔵田城の縄張りは須花城とよく似ており、方形の曲輪を直線的に配置し、曲輪間を堀切で分断した構造で、これらの曲輪の周囲に腰曲輪を巡らしている。堀切は、大きいものでも深さ3m程でそれほど大きなものではない。北端の尾根の先は、破壊されたのか、斜面が削れた様になっている。大手の名残かどうか、よくわからない。道はないので、私は北西斜面の杉林の中を直登した。また城内は薮だらけで、遺構の確認が大変である。
 城の位置、縄張り、役割、どれを見ても須花城と共通性が高く、佐野氏が足利長尾氏に備えて築いた城であろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.396838/139.509491/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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