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尼巌城東部砦(長野県長野市) [古城めぐり(長野)]

DSC05889.JPG←主郭背後の三重堀切
 尼巌城東部砦は、尼巌城から400m程東の小峰の上に築かれた、歴史不詳の城砦である。尼巌山から伸びる奇妙山トレッキングコースの途中にある。段曲輪群と最上部に物見台らしい土壇を築いた比較的小規模な砦であるが、その背後に浅い三重堀切があり、北側斜面には畝状竪堀が薮の中に埋もれて残っている。堀切も竪堀もしっかりと普請されたものではあるが、規模は比較的小さく、尼巌城本体のものと比較すると、もっと古い時代のもののように思われる。武田氏時代には重視されていなかったのであろう。尼巌城とは独立堡塁的な性格を有しており、武田氏の信濃侵攻期に、尼巌城の更に詰城的な使われ方をしていたのではないだろうか?尚、この砦の背後の東尾根鞍部には広い平坦地があって、削り残しの土塁で囲まれた様になっているが、平場内はデコボコで、どうも後世採土か何かで改変された地形の様である。ただ砦に付属した小屋掛けの様な施設があった可能性もあるだろう。いずれにしても、武田氏侵攻以前の東条氏当たりによる構築と考えるのが妥当であろう。全体に薮が多く、遺構の確認が難しい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.574224/138.227717/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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