SSブログ

小倉城(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

DSC02664.JPG←堀跡らしい窪地
 小倉城は、唐沢山城の支城である。1303年に小倉刑部義成が築城したとされる。以後、小倉氏歴代の居城となり、1590年の小田原の役の際、小倉山城守行成が小田原北条氏に従って討死し、以後廃城になったと言う。これらのことから考えると、小倉氏は、唐沢山城主佐野氏の古くからの家臣で、唐沢山城の南東の守りを任されていた譜代の重臣だったのだろう。戦国末期には、須花坂合戦で討死した佐野宗綱の後継を巡って、佐野家家臣団は佐竹派と北条派に分かれて争ったが、小倉氏は北条派に属していたと考えられる。
 小倉城は、羽黒神社南側の平地に築かれた城である。西側に唐沢川支流の小河川が流れて天然の外堀となっている。宅地化によって遺構はほとんど湮滅しているが、北西角に堀跡らしい窪地がある他、南東部の狭い路地も掘跡だったと思われる。「日本城郭大系」や「栃木県の中世城館跡」には水堀や土塁が残るとされるが、現在では改変がかなり進んでおり、明確に遺構と確認できるものはほとんどない。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.333139/139.609355/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント