高橋城（栃木県佐野市）

←ビニールハウスの建つ堀状の窪地
　高橋城は、一説には野田城と同一とされ、鎌倉時代に野田氏が築城したと言われる。或いはまた、日本城郭大系によれば、戦国時代に館林城主赤井氏の家臣白石豊前守の居城であったとされる。野田氏が築城した野田城とすれば、古河公方の重臣野田右馬助の家臣加藤伊豆守らが1440年に野田城（野田要害）に馳せ集まって旗揚げしたと『鎌倉大草紙』に伝えられる。
　高橋城は、渡良瀬川北岸に築かれた城で、現在は堤防工事などで遺構はほとんど湮滅している。国土変遷アーカイブの昭和20年代前半の航空写真を見ると、わずかに堀跡の様な矩形の窪地が見られる。しかしそれも今では埋められて、ビニールハウスが建てられてしまっている。この辺が城址だったのだろうと、想像を巡らす他はない。

　お城評価（満点=五つ星）：☆
　場所：https://maps.gsi.go.jp/#16/36.284879/139.535605/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

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