県氏館（栃木県足利市）

←居館推測地付近
　県氏館は、県郷の土豪県氏の居館である。伝承によれば、県氏は新田・足利両氏に従い、戦国末期には小田原北条氏に属したとされる。位置的には、足利長尾氏の持ち城の一つ富士山城の南東麓に当たり、指呼の間にあることから、戦国時代には足利長尾氏に属していたものと推測される。戦国末期には足利長尾氏は北条氏に服したことから、県氏も北条氏に従うこととなったのだろう。
　県氏館は、現在は市街化し、遺構は明確には確認できない。館跡付近と推測される民家の敷地内に、もしかしたら土塁の残欠ぐらいは残っているかもしれないが、遠目に見た限りでは草木に覆われていてはっきりとは確認できなかった。ちなみにそのお宅の表札を見たら、「縣さん」宅であったので、まさしくここが県氏の居館跡で、ご子孫に引き継がれているのかも知れない。ご当主に確認したわけではないので、あくまで個人的推測に過ぎないが。

　お城評価（満点=五つ星）：☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/36.321125/139.444259/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
　　　　（場所は推測）

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