御辺館（栃木県栃木市）

←館跡近くにある鶴巻古墳
　御辺館は、歴史不詳の館である。小山氏が築いたとも皆川氏が築いたとも言われ、近くには皆川氏の支城、箱森小屋城が築かれていたとされ、それに関連した城館の可能性を「栃木県の中世城館跡」では指摘している。
　御辺館は、堀と土塁で囲まれた単郭の居館であったが、現在は市街化により遺構は湮滅している。鷺宮神社付近が大手前と呼ばれ、神社の北側一帯辺りではなかったかと推測される。神社北側はほぼ方形の空地となっているが、わずかに周囲より高くなっていて、居館の名残りを思わせるが、実際に館跡であるかどうかは明確にはできない。この空地の直ぐ西に隣接して鶴巻古墳があり、祠が祀られており、往時は物見台にでも使われたことであろう。

　お城評価（満点=五つ星）：☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/36.388677/139.721535/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0