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吉野氏屋敷(静岡県富士宮市) [古城めぐり(静岡)]

DSC04463.JPG←屋敷地の現況
 吉野氏屋敷は、戦国期に駿東郡を支配した国人領主葛山氏の有力被官吉野氏の屋敷である。吉野氏は、南北朝期に大和国吉野からこの地に移住したと言われる小領主で、武田信玄の軍師とされる山本勘助はこの一族の出とされる。吉野氏は、一貫して葛山氏に従い、最初今川氏に、後に武田氏に属し、武田氏滅亡後は徳川氏に属した。江戸時代にも存続して、数代に渡って代官職を務めたと言う。
 吉野氏屋敷は、現在でも吉野家の宅地である。潤井川西岸の段丘の麓の高地に築かれた屋敷で、上下2段の削平地と堀跡らしい水路以外、明確な遺構はない。近世の名主らしい長屋門の脇には、山本勘助にまつわる資料が展示されており、ここを訪れる勘助ファンが多いことが伺われる。長屋門の西側には「山本勘助誕生地」の石碑が建ち、また付近には勘助の母安女の墓が残るなど、勘助にまつわる史跡が多数残る。風林火山ファンにはおすすめの地である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.202779/138.630391/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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