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火剣山砦(静岡県菊川市) [古城めぐり(静岡)]

DSC03023.JPG←火剣山の細尾根
 火剣山砦は、徳川家康が諏訪原城攻略のために築いた付城と言われている。1575年5月、武田勝頼が長篠・設楽が原の戦いで織田・徳川連合軍に大敗すると、徳川家康はすぐさま武田領への侵攻を開始した。最初の標的となったのが諏訪原城で、伝承によれば、徳川方の部将酒井忠次が兵を率いて火剣山上に砦を築き、木製火砲で狼煙を上げて武田軍を大いに悩ませたとされている。
 火剣山砦は、諏訪原城の南西約1.5kmに位置する標高283mの火剣山に築かれている。山の南中腹まで車道が延びており、駐車場も整備され、ハイキングコースもしっかり付いているので、簡単に登ることができる。火剣坊大権現が祀られているピークはわずかな平場となり、その南東下方にも公園化された平場があるが、後世の改変が多く、どこまで往時の遺構なのかは不明である。火剣坊大権現より北にある、三角点のあるピークも自然地形で遺構は確認できない。わずかに北西に伸びるハイキングコース上に堀切らしい地形が見られ、他の城郭サイトではこれを堀切遺構としているが、遺構とは俄には断定し難い。ただ、火剣山からは、牧之原台地の辺縁部に築かれた諏訪原城をよく望むことができ、諏訪原城を眼下に収める絶好の陣場であったと思われる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.809751/138.105472/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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