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火ヶ峰砦(静岡県掛川市) [古城めぐり(静岡)]

DSC04555.JPG←尾根鞍部のS字状土橋
 火ヶ峰砦は、1579年10月に徳川家康が高天神城を攻略するために築かせた「六砦」と呼ばれる付城群の一つで、大須賀康高の持ち口であったと言われている。茶畑背後の標高65.8mの山上に築かれており、大きく主郭とその東側のニノ郭から構成された陣城で、主郭背後には堀切が穿たれ、更にその先の尾根の鞍部には、食違い堀切で構築されたS字状土橋が架けられている。その先の北端には、物見台が置かれ、明確な城域はここで終わっているようである。一方、ニノ郭東側にも堀切と枡形虎口が構築されており、この他では主郭南斜面に馬蹄段郭群が築かれている。ささやかな規模の砦であるが、高天神城六砦の中では、家康本陣が置かれた小笠山陣城に次ぐ技巧的な縄張りで、高天神城東方を押さえ、武田方の補給線を遮断する重要拠点であったと推測される。

 尚、他の多くの方のHPに記されている砦の位置はおそらく間違いで、私はHP「Shizuoka城と戦国浪漫」の城総覧の記述から見当を付けて目指したところ、遺構を確認できた。
主郭背後の堀切→DSC04564.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.703377/138.057064/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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