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穴ヶ谷城(静岡県牧之原市) [古城めぐり(静岡)]

DSC07615.JPG←西郭南端の堀切・土橋
 穴ヶ谷城は、室町時代に勝間田城主勝間田氏が築いた城である。城主としては勝間田十郎正次の名が伝わっているが、詳細は不明である。おそらくは1476年に遠江に侵攻した今川義忠によって、勝間田城、横地城などと共に攻め落とされたのであろう。
 穴ヶ谷城は、標高114.8m、比高105m程の山上に築かれた山城である。南東麓の小仁田薬師堂のところから茶畑の中を道が伸びており、それを登っていけば城に到達できる。東郭・西郭の2つの曲輪で構成された城で、2つの曲輪とも茶畑に変貌しているが、遺構は思いの外よく残っている。まず入口に当たる東郭の南東端には二重堀切と土塁がはっきりと残っていて、この付近だけは郭内にも高さ2m程の土塁が残っている。他にも東郭の北東端と西郭の北端・南端角部の尾根筋に、はっきりと堀切が残っており、特に西郭南端のものは土橋も明瞭である。東西2郭の間は、かつては堀切が穿たれた細長い中間郭で繋がっていた様だが、耕地化と通信設備建設で破壊されており、わずかに北辺の土塁の一部が削り残されている。堀切の配置や規模など勝間田城とよく似ており、築城主体が同じだったことがよくわかる。尚、かつては城址南麓を走る県道脇に解説板が建っていた様だが、既に撤去されていた様だった。
東郭北端の堀切→DSC07598.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.760878/138.207877/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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