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勝坂城(静岡県浜松市天竜区) [古城めぐり(静岡)]

DSC08747.JPG←勝坂城とされる城山
 勝坂城は、犬居城主天野氏の支城である。その創築は明確ではないが、1331年に天野氏が地頭職として犬居に入部して以来、犬居と奥山(水窪)の間にあって何らかの重要な関係があったと推測されている。天野氏は、武田信玄が遠江に侵攻すると早々とその麾下に入った為、徳川家康の武田氏攻撃が始まると、真っ先にその攻撃目標となった。1576年、徳川軍が大挙侵攻して樽山城を攻略して犬居城に迫ると、天野藤秀は犬居城を捨てて最奥の天険、勝坂城に立て籠もって最後の抵抗を試みた。しかし衆寡敵せず、遂に甲斐に逃れたと言う。
 勝坂城の所在地には2説あり、気田川が大きく彎曲した部分に突き出した標高340mの城山と、その南西に位置する鹿ヶ鼻砦が候補とされている。仮に前者とすると、現在は県道が通っている西の尾根続きは天然の大堀切となって遮断されており、急峻な独立丘陵となっている。あまりに急峻すぎて登坂できる道がなく、登城は断念せざるを得なかったので遺構は確認できていないが、一応山頂には狭小な平場があるらしい。小和田氏などは、ここが周囲の山から見下ろされる位置で、しかも展望が悪い地勢であることから、この城山を勝坂城とすることに否定的であるが、同じく天野氏の支城であった樽山城とよく似た地勢であり、その類似性から考えるとあながち否定し得るものではないようにも思うが如何であろうか?

 お城評価(満点=五つ星):-(未登城のため評価なし)
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.067515/137.918351/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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