SSブログ

赤見駒場城(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_5487.JPG←ニノ郭の堀切
 赤見駒場城は、歴史不詳の城である。鳩ノ峰城の項にも記載した通り、佐野領西方の拠点赤見城を眼下に収める要地にあることから考えれば、佐野氏と対立関係にあった足利長尾氏が、佐野領監視の為に取り立てた要害ではないかと推測される。
 赤見駒場城は、佐野ゴルフクラブの西にそびえる標高230mの山上に位置している。わざわざ主尾根から東に張り出した支尾根先端部に築かれているので、東方の佐野領監視の城であったことは、ほぼ間違いないと思う。縄張りとしては、堀切で曲輪間を分断した連郭式で、主尾根から東に進むと、最初に浅い二重堀切に出くわす。埋もれているのか鋭さはないが、この堀切から落ちる竪堀の先は腰曲輪に繋がっており、特に北側の竪堀ではその両側に腰曲輪が築かれている。その先の三ノ郭はほぼ自然地形で、最上段は岩場の物見台となっている。堀切の先に細尾根状のニノ郭があり、更に堀切を介して主郭に至る。主郭は先広がりとなった縦長の台形状の曲輪で、そこそこの居住性のある広さを持っている。遺構は以上であるが、この他に、樺崎城に向かう途中、赤見駒場城からやや離れた主尾根の途中にも堀切が確認できた。樺崎城と一体となって機能したことを示しているのかも知れない。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.356738/139.510416/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世山城
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント