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三直城(千葉県君津市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_8020.JPG←主郭の堀切と土橋
 三直城は、古く平安時代に築かれたと言われる城である。斉衡年間(854~57年)に藤原三直の城であったとされる。時代は下って戦国時代には安房里見氏の部将忍足治部少輔の居城となり、小田原北条氏との攻防の拠点になった。
 三直城は、館山道君津IC近傍のバスターミナルの北に位置する、比高15m程の台地上に築かれた城である。台地南端に主郭を置き、北にニノ郭・三ノ郭を直線的に連ね、三ノ郭の西側に外郭を置いた、簡素な構造である。北側の住宅地横の車道から小道が伸びており、簡単に訪城できるが、三ノ郭と外郭の間の堀切を兼ねた城道脇は、不法投棄の山となっている。三ノ郭南西角には枡形虎口があり、L字状の土塁で虎口を防御している。主郭・ニノ郭・三ノ郭の間は、それぞれ堀切で分断され、土橋で連結されており、虎口部は土塁で防御されている。また主郭の南西隅には隅櫓台があったらしく、わずかな高まりが見られる。堀切はいずれも直線的で、横矢掛かりは見られない。比較的ささやかな遺構である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.319261/139.936274/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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