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雀が崎城(千葉県市原市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_8619.JPG←主郭周囲の堀と馬出し郭
 雀が崎城は、歴史不詳の城である。この城の台地続きには、平安時代に大館氏が築いたとされる御園生館があり、それとの関連が推測されるが詳細は不明。一説には、永禄年間(1558~69年)に湯浅七良右ヱ門という者がこの城にいたとも推測されているが、定かなことはわかっていない。
 雀が崎城は、養老川西岸に突き出した比高30m程の段丘先端に築かれている。城内は一部墓地に改変されているが、遺構は良く残っている。かなり小規模な城だが、主郭外周は空堀を廻らし、土橋で連結された馬出しを備え、更に腰曲輪や外郭を構えている。外郭にも堀があるが、浅いささやかな規模のもので、堀というより溝に近い。実際に外郭に建つ掘立小屋の排水側溝か何かだったかもしれない。いずれにしても、馬出しを備えることから戦国後期の遺構であることはほぼ間違いなく、東に1.7kmの位置にある池和田城に向けて城が築かれていることから、永禄年間(1558~69年)に小田原北条氏が池和田城を攻囲した際に築かれた砦であったかもしれない。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.378223/140.157576/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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