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鹿鼻館(宮城県栗原市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_3802.JPG←曲輪間を分割する堀切
 鹿鼻館は、長崎城とも言い、長崎四郎隆実の城と言われている。隆実の事績はよくわからないが、ネットで調べたところ奥州藤原氏4代泰衡の家臣であったらしい。尚、『日本城郭大系』宮城編の巻末「その他の城郭一覧」を見ると、この地方には長崎四郎隆実の伝承のある城館が多数あるので、長崎四郎隆実の城という伝承は俄には信じ難い。
 鹿鼻館は、長崎川南岸にそびえる比高50m程の丘陵先端に築かれている。丘陵上に高圧鉄塔が建っているため、鉄塔保守道を辿って登ることができる。山麓標柱にある通り、大きな城ではあるが、技巧性はなく、ただやたらと広い曲輪で構成されている様である。歩いてみた限り、どうやら3つの広大な曲輪を浅い堀切で分割した縄張りだった様で、更にこれらの主要な曲輪の周りに一段低い腰曲輪を築いて外周を防御している。とにかくただだだっ広いだけの城で、どこまでが城域かも判然としない。面白みに欠け、藪の中を当てもなく彷徨うだけのような感じで、あまり満足感の得られる城ではなかった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=38.740427,140.925665&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
タグ:中世山城
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