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築地館(栃木県大田原市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8908.JPG←唯一残る土塁
 築地館は、大館とも呼ばれ、伝承では平安時代末期に那須氏の祖須藤権守貞信がここに館を築き始めたが、途中で神田城に移ったと言われる。また一説には、那須与一の父資隆が居館を築いて移住した所ともされる。

 築地館は、那珂川西岸の平地に築かれている。館跡は現在、民家・工場・水田に変貌しており、遺構の湮滅が進んでいる。館の構造には不明点が多いようだが、東西2郭で構成されていたらしい。昭和20年代前半の航空写真を見ると、既に東郭は一部しか輪郭が明瞭ではなく、明確なのは西郭だけである。その西郭も現在はかなり失われており、わずかに北西部の土塁だけが残っている。また東側の水田に段差があり、堀跡であった名残をわずかに残している。ただ、唯一残る土塁も草木が伐採されて今にも破壊されそうな感じである。何とか、遺構を後世に残していってほしいものである

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.872806/140.108610/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


那須与一伝承の誕生―歴史と伝説をめぐる相剋

那須与一伝承の誕生―歴史と伝説をめぐる相剋

  • 作者: 山本 隆志
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本


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