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長峰砦(山梨県上野原市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN0681.JPG←砦跡の解説板と石碑
 長峰砦は、武田信玄の家臣加藤丹後守信景が築いた出城と言われている。信景は、上野原城を本拠として現在の上野原から大月市域までを支配した土豪で、甲斐国の東口を小田原北条氏の攻撃から守る役目を負っていた。東の鳶ヶ崎から西の矢坪に至るまで長い尾根が続いており、そのためこの地は長峰と呼ばれていた。この長峰には旧甲州街道が通っており、2つの宿場町を繋ぐ交通の要所であることから、この付近は度々武田氏と北条氏が小競り合いをした古戦場でもあった。長峰砦は仲間川対岸の大倉砦と連携して東からの北条氏の侵攻に備えていたと考えられている。

 長峰砦は、前述の通り長い尾根の中間に築かれていた。現在は中央自動車道が貫通し、砦跡はほとんど消滅している。中央道の拡幅工事に先立ち、1995~98迄の間に3次にわたる発掘調査が行われ、尾根上に東西に連なる3つの曲輪と堀切・横堀が確認された。また北に伸びる支尾根にも遺構があったらしい。今は、中央道の南の側道の砦跡付近に石碑と解説板が立っている。また北支尾根の遺構は、中央道の北側に部分的に残存している様だが、夏場で薮が茂っているうえ雨模様だったので、踏査は諦めた。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.632273/139.076368/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


武田三代の城

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  • 作者: 岩本 誠城
  • 出版社/メーカー: 山梨ふるさと文庫
  • 発売日: 2020/06/15
  • メディア: 単行本


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